超大型犬として知られる犬種で、最近ではアニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」にも登場し話題になっています。今回はそんなグレートピレニーズについて解説していきます。
グレートピレニーズとは
グレートピレニーズは、番犬や牧羊犬として昔から人々に寄り添って生きてきた為、非常に利口で高い責任感を持つ性格です。かつてはマリー・アントワネットを護衛した犬種でもあります。原産地とするフランスでは「ル・シアン・ドゥ・モンターニュ・デ・ピレネー」、「ル・シアン・デ・ピレネー」と呼ばれています。それでは、特徴を見ていきましょう。
グレートピレニーズの性格
・聡明
・愛情深い
・忍耐強い
・穏やか
基本的には温厚で穏やかな性格です。表情も豊かで、大きな体全体で甘えてくるなど、愛情深くゆったりとした性格の犬種です。
近年では、おおらかな性格が定着していますが、元は護衛や牧羊犬として作出された背景から、まれに独立心が強い犬もいます。子犬の頃から人に慣らし、社会性を学ばせ、従順で落ち着きのある性格を育むことが大切です。
グレートピレニーズの成犬時の大きさ
グレートピレニーズの成犬時の大きさについてはどうでしょうか。9割が親犬の大きさになるといわれていますので、親犬の大きさを参考にするのが一番良いですが、下記が平均だと言われています。
体重:45~60㎏
サイズ:65~82㎝
極寒の山岳地帯で生活するために発達した分厚い被毛が特徴的で、
実際より体が大きく見えることがあります。
グレートピレニーズの寿命
グレートピレニーズの平均寿命は10~12年と言われています。
超大型犬は残念ながら短命です。大型犬がなりやすいとされる胃拡張・胃捻転、白内障、股関節形成不全などに注意が必要です。
グレート・ピレニーズの最高齢は「17歳」という記録があるので、
健康管理に気を配り、愛情を注いであげ、ストレスフリーの生活を心がけることでより長生きすることができるでしょう。
グレートピレニーズの毛質・毛色
グレートピレニーズの毛質
白い豊かな被毛が魅力です。ダブルコートで、硬く長いオーバーコートと柔らかなアンダーコートの2種類の毛が生えています。子犬の頃は丸々とした体形、柔らかい毛質がシロクマやぬいぐるみのようなイメージを持たせます。
寒い冬を乗り切るために生えていたアンダーコートは春頃になるとごそっと抜け落ちます。特に春は綿のような毛が舞いやすいため、抜け毛のケアが大変になります。大型犬の中でもトップクラスで毛が抜けるので毎日のブラッシングは欠かせません。また毛量が多い為、夏場の温度、湿度管理に気を配ってあげましょう。
グレートピレニーズの毛色
・ホワイト
・グレー
・イエロー
・ウルフカラー
毛色は、羊や羊を襲う狼に似るように改良が重ねられたと言われています。
白を基本とし、頭部や耳がオレンジがかっている被毛を持つホワイト、グレー、イエロー、ウルフカラーもあります。
まさに金持ちの犬!
アニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」のボンド
「SPY×FAMILY」(スパイファミリー)は、遠藤達哉先生原作(集英社「少年ジャンプ+」連載中)のTVアニメです。2022年10月から第2クールが放送されています。そこで登場する「ボンド」というタレ目でとぼけたような表情が魅力の大型犬がグレートピレニーズなのでは?と話題になっています。
主人公「アーニャ」を軽々背中に乗せて走ったり、人の言葉もほぼ理解している様子で、話しかけられると「ボフッ」と鳴いて返事をすることもあり、とても賢い犬として描かれています。一話完結になっているのでアニメや漫画にはあまり興味ないな…という方でも見やすい作品になっています。犬好きの方はぜひチェックしてみてくださいね。
今後もアーニャとボンドの名コンビに期待です!
まとめ
今回はグレートピレニーズについてご紹介しました。
体が大きく、活動的なので体力に自信がある人向けの犬種です。
また、抜け毛が多いので定期的に入念なブラッシングが必要になります。
群れ意識が高く、仲間とともに過ごすことを好みます。飼育の際は、たっぷりコミュニケーションをとり愛情を注ぐことを心がけましょう。
これから犬を飼う事を検討している方や愛犬家の方々の参考になれば幸いです。