まず、結論として犬にバナナを与えることに問題はありません。ただし、犬によってはアレルギーを発症する可能性があるので最初は少しずつ与えるのが良いでしょう。今回はバナナを与えるメリットやレシピを紹介していきます。
犬にバナナをあげるメリット
美味しく食べやすく、安価で購入しやすいバナナですが、犬にバナナをあげるメリットはどれくらいあるのでしょうか。ここでは犬にバナナをあげるメリットについて紹介していきます。
食物繊維が豊富
バナナには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。
水溶性食物繊維は栄養の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを低下させる効果があります。不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激してくれるため、便秘持ちの犬にはピッタリです!
エネルギーを補給しやすい
バナナは最も栄養価の高い果物の一つです。
バナナの糖質量は可食部100gあたり21.4g、カロリーは約86kcal。
さまざまな種類の糖質を含むため、持続力のあるエネルギー源としても優秀です。甘く食べやすいので、食欲のない愛犬のエネルギー補給として良いでしょう。
歯周病・老化の予防
バナナには抗酸化作用が高いポリフェノールが含まれています。
このポリフェノールはバナナが熟して茶色くなった時が一番多く現れるそうです。老化や歯周病に効果を期待するなら、黄色や緑の硬めのバナナを選ぶより熟したバナナを与えることをお勧めします。また、バナナの繊維は歯に挟まりやすいので歯磨きも御忘れなく!
バナナを与える際の注意
メリットの多いバナナですが、愛犬によっては注意が必要な場合もあります。
ここでは注意事項を説明していきます。
老犬や子犬には慎重に
個体によってはアレルギー反応を起こし、下痢や嘔吐を引き起こす恐れがあります。初めて与える際は、少量から始めましょう。
また、老犬は腎臓機能が低下していたり、子犬は消化器官が未発達の可能性があります。カリウム豊富なバナナを与えすぎると体調不良・消化不良を起こしやすいので注意が必要です。
腎臓に疾患・持病がある場合は与えてはダメ
慢性腎臓病(腎不全)の犬はカリウムを取りすぎると高カリウム血症になることもあります。高カリウム血症になると、腎臓だけではなく、心臓にも負担がかかるため老犬には注意が必要です。愛犬の腎臓機能に不安があるのであれば、動物病院で一度調べてもらうのも良いでしょう。
バナナの皮ごと与えるのは危険!
犬にバナナを与える際は、皮を剥いてから与えましょう。さらにバナナは匂いが強いため愛犬がゴミ箱からバナナの皮を見つけてしまう可能性があります。
蓋つきのゴミ箱に捨てるか、袋で密閉して犬の届かない場所におきましょう。
バナナの皮に有毒成分は含まれていないので万が一拾い食いしてしまっても、
すぐに症状が出るわけではありません。
しかし、消化が悪いため、腸に詰まって腸閉塞を引き起こす可能性があります。皮が硬いことから喉に詰まる危険性もあります。
もし、拾い食いしてしまったら、動物病院にすぐに連絡できる準備をし、注意深く観察し、愛犬の体調不良のサインを見逃さないよう注意しましょう。
気になるようであれば動物病院を受診し獣医師に症状を相談しましょう。
与える量に注意しよう
体重によって与えてもよい量が違います。与える量によっては肥満の原因になることもあります。下記の摂取目安量を参考にしてみてください。
※あくまでの目安なので毎日上限まであげることはおすすめできません。
超小型犬(4kg以下) | 小型犬(10kg以下) | 中型犬(25kg以下) | 大型犬(25kg以上) | |
1日の目安量 | 20g以下(バナナ4分の1程度まで) | 20~40g(バナナ2分の1程度まで) | 40~100g(バナナ1本程度まで) | 100~200g(バナナ1~2本程度まで) |
バナナは主食ではないため、おやつとして与えると良いでしょう。
バナナを使った愛犬用レシピ
バナナチップス
材料
バナナ
作り方
1.バナナを薄くスライスする
2.オーブン天板にクッキングシートを敷き、バナナを並べる
3.100度で60分間焼き、裏返しにして30分焼き、オーブンの熱が冷めたら取り出す
バナナチップスはスーパー等でも販売されていますが、市販のものは
砂糖が含まれていたり、油で揚げているものが多いので手作りすると安心です。
混ぜるだけ!米粉バナナパウンドケーキ
材料
バナナ( 1cm幅にカット) 1本
米粉(小麦粉でも代用可能、小麦粉の場合は110g)100g
ベーキングパウダー 小さじ1
卵 1個
サラダ油 大さじ2
ヨーグルト 大さじ3
作り方
1. 卵、サラダ油、ヨーグルト、バナナを混ぜ合わせる
2. 1.に米粉、ベーキングパウダーをダマになりないように混ぜ合わせる
3. 型に流し込み、予熱したオーブンで180度で25分焼く
※使用する型によって焼き時間は調整して下さい。
米粉を使うことによってグルテンフリーかつアレルギーを引き起こすリスクを下げる効果があります。また、米粉を使うことでモチモチとした食べ応えのあるケーキに仕上がります。