甘くて美味しいチョコレート。人間には抗酸化作用やダイエット効果など有益な一面を持ち合わせています。今回は愛犬にチョコレートがなぜ危険なのか。理由や誤飲した時の中毒症状、対処法などを詳しく解説して行きます。
なぜ危険なの?
チョコレートの原料であるカカオに含まれる『メチルキサンチン誘導体』の
テオブロミンという物質が中毒を引き起こす原因とされています。
カフェインやテオフィリンもメチルキサンチン誘導体の仲間であるため
コーヒーやココアにも注意が必要です。
どれくらい食べたら危険?
チョコレートの種類によってテオブロミン含有量が違います。
最も多いのはココア、料理用チョコレート、ダークチョコレート、
含有量が少ないのはミルクチョコレート、ホワイトチョコレートです。
最近では、高カカオチョコレートのダイエット効果が認められ人気を集めています。愛犬にとってはカカオ分が高ければ高いほど危険になってきます。
量は問わず、ダークチョコレートやビターチョコレートを扱うときは注意してください。
⚠︎危険なチョコレートの目安(板チョコ60gで換算) [体重2.5kgの小型犬の場合] ・ホワイトチョコレート約2枚 ・ダークチョコレート約2/3枚 [体重10kgの中型犬の場合] ・ホワイトチョコレート約4枚 ・ダークチョコレート約1枚半 [体重30kgの大型犬の場合] ・ホワイトチョコレート約11枚 ・ダークチョコレート約4枚 1かけ食べただけでは中毒症状が出ることは稀ですが 個体差があるので絶対とは言い切れません。
どんな中毒症状を起こすの?
初期症状としては、下痢、嘔吐、失禁、落ち着きがなくなり水をよく飲むようになる等です。中度・重度になってくると痙攣、発熱、不整脈、昏睡、震え等の症状が起こります。脂肪分の多いチョコレートを摂取した後は、急性膵炎を起こす場合もありますので注意が必要です。
犬がチョコレートを食べてしまった時の対処法
チョコレートを食べて呼吸が浅く速くなったら用心が必要です。
すぐに獣医師に相談しましょう。
その際には食べてしまった量、食べてしまった商品の成分表記のあるパッケージを持参するか商品名をきちんと伝えましょう。カカオ含有量によって処置が異なります。