愛犬の耳が臭い!炎症や感染症を起こしているかも…。

最近、愛犬の耳が臭い…。よく頭を振ったり後ろ足で耳を掻いている…。
そんな症状を発見したら外耳炎を引き起こしているかもしれません。
犬の病気で最も多いとされる外耳炎。
今回は外耳炎の症状や原因、対策について考えていきましょう。

犬の外耳炎とは

鼓膜(こまく)から耳の入口までの外耳道や耳介部の皮膚の炎症性の病気です。

症状としては耳の痒みや痛み、黒い耳垢や耳が臭くなることもあります。
頭をよく擦り付けり、耳を掻いていたり顔まわりを触ろうと
したら嫌がったりといった行動を見せます。
悪化すると顔まわりにも症状が出ることもあり、
耳介に血の溜まる耳血腫、神経症状(首が傾いてしまう・
瞼や唇が垂れ下がる)などが見られます。

外耳炎の原因

異物

耳道内に異物が入りこんでしまった場合に外耳炎になることがあります。
お散歩中に綿毛や小枝、植物の種、泥や小石などが入ってしまったり
固まった耳垢なども原因になります。

寄生虫

代表的な寄生虫としてミミヒゼンダニ、ニキビダニ、マダニ、疥癬など
が挙げられます。特にミミヒゼンダニは強い掻痒を伴う外耳炎を引き起こし
黒〜茶褐色の耳垢が出ます。

アレルギー

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの疾患を持っている場合は
特に注意が必要です。
皮膚のバリア機能が低下しているため細菌や真菌の感染が起こりやすく
感染性の外耳炎を繰り返してしまうことがあります。

感染症

細菌や真菌などが直接的な原因にはなりませんが、
耳道内で炎症がおきた時に微生物が増殖し外耳炎が悪化する原因になります。
黒〜茶褐色の耳垢や緑色の膿が耳介や耳道に見られます。

外耳炎になりやすい犬種

外耳炎は比較的若い成犬や子犬がなりやすい病気と言われています。
また、垂れ耳であったり耳道が狭い、耳毛を持つ犬種やアレルギー・アトピーなどの基礎疾患を持つ犬に多く見られます。

耳の垂れている犬種:
ゴールデン・レトリーバー、バセット・ハウンド、ラブラドール・レトリーバー、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンドなど
耳毛の多い犬種:
ミニチュア・シュナウザー、プードルなど
耳道の狭い犬種:
パグ、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグなど
耳垢の多い犬種:
シー・ズー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなど

上記の犬種は注意が必要です。
湿気に弱い犬種は、梅雨時期に外耳炎を発症する場合もあります。

予防方法

定期的な耳掃除

犬の耳は非常に繊細です。
シャンプーや水浴び後にきちんと水分を拭き取るのはもちろんのこと
週に1〜2回程度を目安にイヤーローションを使って掃除してあげましょう。
この時、必要以上に奥に入ってしまったり、
力加減が難しいので綿棒を使うのは絶対にやめましょう。
コットンやガーゼがおすすめです。

日頃から健康チェックをおこなう

見える範囲で構わないので日頃から赤みがないか、耳垢は出ていないか
悪臭はしないかなどのチェックを行いましょう。
外耳炎を繰り返している愛犬や自宅での耳掃除がなかなかできない場合は
1〜2ヶ月に1回くらいのペースで動物病院で耳のチェックと耳洗浄を
行ってもらうのも良いでしょう。

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