「雪やこんこ」の歌詞にも「犬は喜び 庭駈けまはり、猫は火燵で丸くなる。」
とあるように犬は寒さに強い動物だという認識はありませんか?
実は犬種によって寒さに強い犬と弱い犬が存在します。
今回は愛犬の寒さ対策について一緒に考えていきましょう。
寒さに強い犬種と弱い犬種
犬の被毛には2種類あり、基本的にはそれによって寒さに強いか弱いかが
決まります。
犬の被毛には皮膚を保護する目的の硬い毛質の上毛(オーバーコート)と
体温調整をするふわふわの下毛(アンダーコート)と呼ばれる2種類が
あります。この両方を持つ犬を「ダブルコート」、
上毛(オーバーコート)のみを持つ犬を「シングルコート」と呼びます。
ダブルコートの犬は寒くなるにつれてアンダーコートの毛が増え、
ダウンのような役割を果たします。特に寒い地域原産の犬種であれば
このアンダーコートがしっかりしているので寒さを感じにくいでしょう。
一方でシングルコートの犬は保温してくれるアンダーコートがそもそも
ないので寒さに弱いと言えます。
(例)ダブルコートの犬種
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柴犬、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、コーギー、ポメラニアン、チワワ(ロングコート)、フレンチブルドック
(例)シングルコートの犬種
![](https://doggiesdoggies.com/wp-content/uploads/2020/12/338824_s.jpg)
プードル、チワワ(スムース)、ヨークシャー・テリア、ミニチュアダックスフンド(スムース)、パピヨン、シュナウザー
他にも
- 小型犬
小型犬は体の体積に対して表面積が広いため熱を放散しやすく、
寒さを感じやすい - 短毛種
毛の短い犬種は体の熱を放散しやすく保温できないため、
寒さを感じやすい。(特に暖かい地方原産の犬種) - 子犬、老犬、病中病後犬
元気な成犬に比べると体力が劣り、体温調節が難しい - 室内飼育犬
小さい頃から室内で飼育されていた愛犬が体温調節があまり
上手ではありません。室内犬が快適と感じる温度は20度前後
と言われているので真冬であれば寒いと感じやすい。
上記のような愛犬は寒さに弱いと言えるでしょう。
犬が寒がっているサイン
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- 小さく丸くなって動かない
- 小刻みに寒そうに震える
- 布団や毛布にもぐりたがる
- 水の摂取量が減る
- 散歩に行きたがらない
- 要求吠えをする
上記のサインを見かけたら、
室温は寒くないか、窓際や風通しのよい冷え込むような場所にケージを
置いていないか、寝ている場所が直接床ではないかなどを
確認してあげましょう。
犬の寒さ対策を始めよう
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室内で飼育している愛犬の寒さ対策は「寒い場所にケージ・ベットを置かないこと」「暖房器具を上手に使うこと」です。家族が普段いるようなリビングなどに
ケージを置いていないのであれば冬の間だけは移動するようにしてあげましょう。また、必要に応じて暖房器具を使うことも大切です。
おすすめ暖房器具を見ていきましょう。
エアコン
家族で同じ部屋にいる場合は一番効率のよい温め方と言えるでしょう。
愛犬にとっての快適な室温は20℃前後、
エアコンの設定温度は26℃、湿度は40~60%程度と言われています。
温度計や湿度計を使用しながらこまめに確認しましょう。
ペット用のこたつ・ヒーター
最近ではペット用の暖房器具も販売しています。
こたつであれば暖かいだけではなく、布で囲われているので安心感も得られ
スイッチが入っていなくても好んで入る子も多いようです。
ヒーターは部屋の1箇所に置いておくことで
暑すぎる時は愛犬が自ら涼しい場所に移動したりと自由に調整できるのも
ポイントです。
湯たんぽ
電気代のかからず、お留守番や就寝時のなど
人の目が届かない場合でも安心して使用できます。
使用する場合は低温やけどの可能性もあるので毛布やタオルに
巻くなど直接触れないようにしましょう。
愛犬用冬物ウェア
室内だけではなく、散歩の時にも寒さ対策として有効です。
後ろ足まで包み込んでくれるロンパースタイプやフリース素材はもちろん
遠赤外線効果のあるものなど防寒できるものがたくさん販売されています。
暖かく、動きやすいものをえらびましょう。
寒さ対策をおこなうにあたっての注意点
![](https://doggiesdoggies.com/wp-content/uploads/2020/12/1415292_s.jpg)
愛犬にあった対策をおこなう
犬種によって寒さに強い・弱いがあります。
寒さに強いシベリアン・ハスキーやバーニーズ・マウンテンドッグなどの
犬種は安易に暖房を使用することによって愛犬に負担をかけてしまうこと
もあります。愛犬の様子に合わせた寒さ対策が必要になります。
また、寒さに強い・弱いにかかわらず部屋が暖まりすぎて頭がぼーっとしたり
脱水症状になってしまうこともあります。
適度な換気と湿度を保つこと、また暖房の当たらない場所をつくり
逃げ場所を用意してあげることも大切です。
水もいつでも飲めるようにして脱水にならないように注意しましょう。
火事のリスクに注意する
お留守番中や就寝時など人の目のつかない間は何が起こるかわかりません。
暖房器具のコードを噛んでしまったり、粗相をしてしまって
感電したり発火する可能性もあります。
十分注意してください。
人の目のつかないところであれば、毛布や暖かい寝床、湯たんぽなど
安全なものを使用しましょう。