犬を初めて飼う時、どうやってしつけをすればいいのか分からない方が多いと思います。本記事では、犬と快適に暮らしていくための基本的なしつけの種類と
その方法を解説します。
犬にしつけをする前の飼い主の基本姿勢
犬のしつけの解説には入る前に、犬を迎え入れる際の基本姿勢について説明します。この認識を持つと、しつけもスムーズに進みます。犬を迎え入れる際に準備したほうが良いものは下記の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
快適に過ごせる環境を整えることはこれから一緒に過ごす家族のことを思う大切な時間。でも、初めて犬を迎える場合は何を準備すればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は『犬を飼う時に必要なもの』についてご紹介します。 […]
新しい家の環境に慣れさせる
家に来たばかりの時は、環境も変わり、犬にとっては刺激が多い状態になります。また、飼い主側もかまいすぎることにより、犬も落ち着けずに睡眠不足になる可能性もあります。犬が家に迎え入れてからしばらくの間、睡眠中は邪魔をしないなど、新しい家の中でも安心して過ごせるように安心させてあげることを心がけましょう。
褒めるとき・叱るときの用語を統一する
犬を褒めるときは「OK!」「いいね!」、叱るときは、「NO!「ダメ!」など用語・言葉を統一すると犬も戸惑いがなくなります。家族の中で用語の統一をするルールを決めましょう。
みんな同じ対応をする
犬がイタズラをしたとき、パパは叱らなかったけど、ママは叱るというような、人によって犬への対応を変えることはやめるようにしましょう。用語の統一と同様に、やってはいけないこと、成功した時に褒めることのルール決めは、しつけをスムーズに進める手助けとなります。
どこでも触らせるようにする
犬を飼い始めるとブラッシングや歯磨きなどのケアで、色んなところを触るようになるため、どこでも触らせる癖をつけるようにしましょう。最初はケアをする目的ではなく、スキンシップとして、おなか、眉間、耳などやさしく触れるようにしてください。
犬の飼うときの基本のしつけ
犬へのしつけはたくさんありますが、ここでは犬との生活ができるようになるための最低限のしつけの方法を解説します。
トイレのしつけ
まず、犬のトイレのしつけについて解説します。
トイレの適切な設置場所
トイレはゲージの中、ゲージの近くなど、人があまり通らない場所に設置するようにしましょう。寝るときはいつでもトイレに行けるよう、ゲージの中にトイレを置いてあげるようにしましょう。
犬が排泄をするタイミング
犬は排泄をするタイミングが、遊んだ後、食後、水を飲んだ後、特に多いのが寝起きです。そこは人間と同様ですね。寝起きはトイレの場所を教える絶好のタイミングなので、欠かさずトイレに誘導するようにしましょう。また、排泄をする仕草として、地面のにおいをかぎながらウロウロして排泄する場所を探すという明確なサインがありますので、飼い始めの時は注意深く観察しましょう。
成功した時・失敗したとき
トイレに成功した時は褒めてご褒美のおやつをあげるなど、正しい場所で排泄したことがはっきりわかるようにしましょう。
トイレに失敗したときは叱らないようにしましょう。失敗するときは排泄する場所が分からないからで、決してイタズラをしているわけではありません。失敗したときに叱ってしまうと、排泄したこと自体が悪いと勘違いさせてしまう可能性があります。
食事のしつけ
犬の食事の時のしつけについて解説します。
待て
犬の「待て」はあらゆる場面で役に立ちます。「待て」を覚えさせると、誤食、盗み食いなどの食事でのトラブル防止だけではなく、散歩時の信号待ちの時にも有効です。待てを教える手順は下記です。
- 犬の正面に立ち、ご褒美のおやつを掌の上に載せます。
- お座りをしている犬の目線が少し上になるくらいまで手の位置を上げます。犬の目線を上げることでお座りし続けやすい状態を作ることができます。
- ここで「待て」と言います。
- 最初は1~3秒、慣れてきたら5秒程度と出来てきてから少しずつ間隔をあけていき、最後に「よし」の指示を出します。
我慢させすぎるとお尻が上がってくるので、最初はその前にご褒美をあげるようにしましょう。お座りのしつけ方に関して知りたい方は、下記の記事も合わせて読んでみてください。
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人間の食事は与えてはいけない
人間が食事をしている時、犬からおねだりをされることが多いです。ついついおすそ分けをしてしまいがちですが、人間の食べ物は犬にとって塩分・糖分が多く、カロリーも高いため、健康に良くないので、与えないようにしましょう。
散歩のしつけ
最後に散歩のしつけについて解説します。
犬が飼い主の後をついてくる「リーダーウォーク」
飼い主が散歩を主導して、犬が飼い主に寄り添ってついて歩くことをリーダーウォークと呼びます。犬が自由に歩き回らないことで、トラブルを防ぐことができます。リーダーウォークを覚えさせる手順は下記です。
- 犬が先に行こうとする時は立ち止まる
- 犬が立ち止まったら褒め、ご褒美をあげてリードを緩める
- 飼い主が先に歩き出す
また、散歩中は交通事故・犬同士のトラブルを避けるためにリードを短めに持つことをお勧めします。
リードを持った状態で「待て」をできるようにする
室内で待てを教えたのと同じように外でも待てを覚えさせましょう。信号待ちや他人の犬が近づいてきたとき、犬とアイコンタクトを取り、おやつを手に取り待てをさせるとスムーズに覚えさせることができます。
まとめ
今回はいぬの基本的なしつけについて解説しました。今回挙げたしつけ以外にも犬にはやるべきしつけがたくさんあります。他の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。